①路上における強制わいせつ事案で、被害者と示談が成立したことで不起訴となった事例
②被疑者は40代自営業者の男性。深夜に自動車を運転中、帰宅途中の被害者を見かけ、背後から近づき、口を塞いだ上、尻等を触る強制わいせつ行為に及んだ。
被害者は外国籍であり、被疑者に前科・前歴はなし。
③被疑者の家族に資力はなかったため、被疑者の取引先の社長に示談金を用意してもらった上で、被害者と示談交渉を開始。
当初、被害者は面談を拒否していたため、電話及びメールでやり取りを行った。被害者はこの件により一時帰国しており、転居をしていたため、その費用負担についても考慮してほしいということであった。謝罪文の読み上げ等を行う中で被害者と示談条件について折り合いが付いたものと思われたが、その後、被害者の叔父なる人物が介入し、示談金の増額要請がされたため、最終的な示談金額は300万円となった。
示談金の支払いと引き換えに告訴取消書を作成してもらうという形で示談成立となった。
④受け取った告訴取消書を検察官に提出し、被疑者は起訴猶予となった。