紛争の内容
依頼者の方は、酒席の後、初対面の女性に抱きついてしまいました。 
本人はかなり飲酒しており記憶があいまいでしたが、防犯カメラには犯行時の映像が残っていました。 
数か月後、自宅に警察官が訪れ、通常逮捕されました。 

交渉・調停・訴訟等の経過
逮捕の事実を知った知人の方からご連絡いただき、ただちに警察署へ接見に向かいました。 
ご本人は、記憶があいまいであるものの、事実であれば大変申し訳ないという気持ちを有していました。 
そこで、早期釈放を目指すとともに、被害者の方との示談をする方針となりました。 
勾留請求前には、検察官と話をする機会がありましたので、釈放された際には、私が代理人となって被害者の方との窓口になること、また、ご本人の生活状況から逃亡等のおそれもないことを伝えました。 
結果、本件では勾留請求されず、釈放されました。 
釈放後は、被害者の方と示談のお話をさせていただきました。 
依頼者の方は、防犯カメラ映像を見て、自らの犯行を認識し、非常に反省していました。 
そこで、被害者の方のお許しを得て、謝罪文をお送りしました。 
そのうえで、示談金をお支払いすることで、今回の事件について宥恕していただくことができました。 

本事例の結末
検察官にも、上記の示談の経緯について報告しました。 
結果、本件では不起訴処分となりました。 

本事例に学ぶこと
本件は、早期に弁護士に相談いただいたことで、早期釈放、そして、示談が成立し、不起訴処分となりました。 
逮捕されてしまった際には、すみやかに弁護士に連絡し、まずは接見を依頼することをお勧めします。 

弁護士 赤木 誠治