紛争の内容
在宅の状態で酒気帯び運転(道路交通法違反),過失運転致傷の罪で起訴されました。
交渉・調停・訴訟などの経過
本人は全面的に非を認め,酒気帯び運転がいかに危険で,重大な結果を生じさせるのかを痛感したとして,反省の弁を述べました。また被害者に対しては保険等で対応する可能性が高いことが認められました。なお,行政処分としても免許取り消し処分を受けていることが明らかとなりました。
本事例の結末
前科等もなかったこともあり,懲役1年6月,執行猶予4年が言渡され,刑務所に行くことを免れることができました。
本事例に学ぶこと
自動車を運転する人は多いと思います。自動車はいわば「鉄の塊」ですので,交通事故が起こると,人が死傷する危険も高いので,高度な注意義務が課されております。また,飲酒することは反応を鈍らせ判断能力が減退するため,飲酒運転や酒気帯び運転は,近年厳罰化されております。交通事故では,民事上の損害賠償責任を負うのみならず,刑事上の責任を負うこともあります。