紛争の内容

親族間の傷害事件で、依頼者の暴力により、被害者は全治2日の打撲傷を負った。

交渉・調停・訴訟などの経過

依頼者から依頼のあった日に被害者の方のお母様に連絡を取り、示談を申し入れた。翌日に被害者の方及びそのお母様と面会し、依頼者の反省の弁を伝え、被害者方の許しを得た。被害者の方には、被疑者の刑事責任を追及しない旨の示談書に署名押印を頂き、検察官にこれを提出した。

本事例の結末

起訴猶予(不起訴処分)となり、依頼者には前科がつかなかった。

本事例に学ぶこと

依頼者と被害者の方はもともと人間関係がうまくいっていなかった。そのため、被害者の方のけがはそれほど深刻ではなかったが、被害感情が強く、示談交渉では、被害者の方から、今後の人間関係の在り方に関して様々な要望が出されることが想定された。そのため、細かい過去のいきさつから今回の暴行事件に至るまでの経緯を把握し、様々な解決策を提案できるように気を付けた。罪を認めたうえで示談交渉を行う際も、事実関係の調査が重要であることを学んだ。