紛争の内容
依頼者の方は、同棲相手に暴力をふるい、怪我をさせたとして逮捕されました。
交渉・調停・訴訟などの経過
弁護人に就任した後、すみやかに接見したところ、被害者に怪我をさせたことは事実だが、すでに話し合いがついており、被害届は出さないと聞いているとのことでした。
そこで、被害者の方に連絡したところ、被害届を出した記憶がないとのことでした。
もしかすると、警察官との話の中で、被害者が意図せずに、被害届が出された形になってしまった可能性がありました。
本事例の結末
弁護人が被害者の方と面談し、同意のうえ、被害届を取り下げてもらいました。
結果、不起訴処分となりました。
本事例に学ぶこと
本件では、被害者は被害届を出すつもりはなく、依頼者の処罰も望んでいませんでした。
弁護人が当事者の間に入り調整することで、誰も望んでいない刑事手続きを止めることができました。
弁護士 赤木誠治