紛争の内容
 2年前のコンビニエンスストアでの窃盗(万引き)で通常逮捕。

交渉・調停・訴訟などの経過
 本人は資力がなく,まずは親御さんに連絡を取り,不起訴の方向で話を進めると同時に,本人には明確な記憶がなかったため,検察官に対し2年前の犯行であり本人には記憶もないため,人違いである可能性もあるなどを伝えたところ,数日で釈放され,不起訴となりました。

本事例の結末
 本人は,わずか4日の勾留で無事に釈放,その後,不起訴となり,普段の生活に戻ることができました。

本事例に学ぶこと
 弁護士としては,検察官の手持証拠を想像しつつ,弱い点を叩くことも戦略的に行います。今回は,証拠が散逸している可能性を想像し,また本人の記憶がなく,そう簡単に認めることもできないことなどから,検察官としても公判を維持することが困難であると考え,不起訴にしたものと思われます。