事案の概要
職場の飲み会で飲酒をした後、自動車を運転してしまい、その道中で物損事故を起こしてしまったという事案でした。その場で逮捕はされませんでしたが、捜査の結果、後日、道路交通法違反(酒気帯び運転)として正式起訴となりました。
経過
起訴後の代理人として受任しました。
本件は飲酒の上事故を起こしていること、事故時の血中アルコール濃度が高かったこと等の事情から罰金刑を前提とする略式起訴ではなく正式起訴が選択されたケースと思われましたので、罰金刑の判決を得ることは難しいと考え、いかに検察官の求刑や執行猶予期間を短縮するかを念頭に活動することとしました。
公判に提出する資料収集として、本人に反省文を作成してもらう、親族に身元引受書を作成してもらう、自動車保険で被害車両の修理が対応済みであることを確認し示談書を取り付ける、当時乗車していた自動車は廃車済みであったため廃車されていることが分かる資料を取り付ける、会社でどのような処分を受けたかが分かる資料を取り付ける等の活動を行い、当日の対策として被告人質問や身元引受人の証人尋問のリハーサルを行いました。
事案の顛末
1回の公判で結審し、執行猶予の中では短期である2年の執行猶予判決を得ることができました。
飲酒運転+交通事故というケースは皆さんが考えるよりも処分が重くなる傾向がありますので、くれぐれもご注意ください。