事案の概要

15歳の少年が、
①道で因縁を付けた被害者に対し暴行を加え、
②後輩少年を共犯者らと共に暴行を加え怪我をさせ、
③共犯者らとバイク窃盗4件を繰り返したものです。

交渉・調停・訴訟などの経過

被害者らとの示談交渉、少年の母及び調査官との面談を経ました。

本事例の結末

保護観察となりました。

本事例に学ぶこと

少年には前歴が2件あったものの、初めての鑑別所送致でした。本件の場合、件数が多いため、少年院送致という措置もあり得ましたが、被害者の一部と示談できたことや、鑑別所で少年の反省が深まったこと、少年がなぜこのような行為に及んだかを、少年の家族にも考えてもらうことができたこと、などの事情があって、結果として保護観察での更生がなしうると判断されました。

少年に反省を促すため、非行以外にも少年の目を向けさせる努力が必要であると感じました。